低血糖は気が抜けない
上記グラフは、持続性血糖値測定器で調べた24時間血糖値の動きです。
〇で囲まれた早朝と夕食前の時間に、70以下の低血糖が連日続いています。薬で管理していてもこの状態で油断できないこととなります。
食事後または、グルコースに反応し膵臓のランゲルハンス島β細胞から、インスリンが過剰に生産され時間の経過とともに血糖値が30~50まで低下、低血糖症状を引きおこす糖尿病とは正反対の希少疾患です。
反応性の場合は、2時間程度で25以下まで低下すると意識喪失することもあります。正常な人の値は、空腹時血糖値70以上です。
低血糖発作の初期は、めまい、冷や汗、動悸などの自覚症状にも気づかず、原因不明のまま放置され意識障害などで緊急搬送されて、初めて病気が発覚します。重度の場合命にかかわることになります。
脳はブドウ糖しかエネルギーにできなく消費量は20%を使用すると言われ、不足するとアドレナリンにより交感神経に働き震えなどの症状で知らせてくれている。
図 (11/25 日常生活に潜む低血糖症 講演会資料から 産業医大提供)
膵臓の働き
膵臓の働きはたべものの消化・吸収を助ける消化酵素を分泌する役割と、血糖を下げるホルモンのインスリン、血糖を上げるホルモンのグルカゴンをバランスよく分泌し、血糖を制御する内分泌系臓器です。
消化酵素が過剰すぎると、膵炎という臓器そのものを溶かしてしまう病気になります。
また、インスリンの分泌が少なくなり高血糖になる病気が糖尿病です。また腸で吸収された糖は血液により体のエネルギ源として供給されるとともに肝臓にも蓄えていきます。
膵島細胞症の会